米Oracle社とスウェーデンのEricsson社はJava開発者による第3世代アプリケーションの開発を容易にするための計画を現地時間6月27日,発表した。これは,「Oracle9i JDeveloper」,「Oracle9i Application Server」,「Jambala Service Capability Server (SCS) Simulator」,「Jambala Parlay Gateway」を利用するもの。開発者は,信号と電子通信技術に対する深い知識を必要とせずにインテリジェント・ネットワーク向けアプリケーションを作成できるようになるという。

 Java開発者は,Java/XMLアプリケーション開発ツール「Oracle9i JDeveloper」と「Jambala Service Capability Server(SCS)Simulator」により,第3世代アプリケーションの開発,テスト,デバッグができる。アプリケーションは「Oracle9i Application Server」上に置いて,「Jambala Parlay Gateway」を介してアクセスできるようになる。

 これまで,モバイル・メッセージング・システム,音声制御アプリケーションなどのアプリケーションを書くために必要な知識を持っている開発者は少なかった。「Oracle9i JDeveloper」と「SCS Simulator」を利用することにより,サードパーティの開発者と独立系ソフトウエア・ベンダ(ISV)は,既存の電子通信ネットワークを利用するアプリケーションの拡張,次世代ネットワーク向けの新しいアプリケーションの開発が可能になる。

 「Oracle9i Application Server」は,非営利の業界団体Parlay Groupが定義したオープンなParlay APIに対応している。そのため,同サーバー上にアプリケーションを置くことにより,中核となる電子通信ネットワーク機能にアクセスできるようになる。Java開発者は,同サーバーと「Jambala Parlay Gateway」によりインテリジェント・ネットワーク・アプリケーションをスケーラブルに開発できる。

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