米IBMが米国時間6月26日に,企業ポータル・サイト構築ソフト「WebSphere Portal 4.1」の一般向け出荷開始を発表するとともに,同製品の普及促進を目的としたWWWサイト「WebSphere Portal Zone」の開設を明らかにした。

 WebSphere Portal ZoneはIBM社のWebSphere情報サイト「WebSphere Developer Domain」内に置かれ,関連サポート情報を提供する。技術情報,製品マニュアル,ポートレット開発情報,チュートリアルなど,WebSphere Portalの使用に役立つ情報が含まれる。

 IBM社はソフトウエア・ベンダー向けのWWWサイト開設も計画しており,ポートレット開発に関するディスカッション・グループ,コード,情報を提供する。ポートレットの作成や試験を簡素化し,開発したポートレットをポートレット・カタログ(www.ibm.com/websphere/portal/portlet/catalog)に自動申請できるようにする。ポートレット・カタログは現在5カ国語に対応している。

 IBM社によると,新たに14社が「IBM PartnerWorld Portlet Providers Offering」に参加し,WebSphere Portal向けのポートレットを開発する予定だという。ポートレット開発に取り組む14社は,米Actuate,米Backweb,Cash-U Mobile Technologies社,米EXE Technologies,米iMarkup Solutions,フランスのIntegral Trust,ITWworks社,Mobile Economy社,米Morningstar Systems,米Relavis,米SENA Systems,英Show Business Software,フランスのWimbaなど。

 またIBM社は,WebSphere PortalをCRM構築のためのエントリ・パッケージ「StartNow Solutions」に組み込むことも明らかにした。

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