米InterTrust Technologies社は米Microsoft社との特許係争をさらに拡大することを米国時間6月24日,明らかにした。同社は,新たに4特許に関してMicrosoftが同社の特許を侵害しているとして提訴する。

 今回の提訴により,同社のMicrosoftに対する一連の特許侵害訴訟の対象となる特許は合計11件,訴えの件数は144件となった。

 同社が最初に特許侵害でMicrosoft社を提訴したのは2001年4月。Microsoft社のWindows Media Playerなどが,InterTrust社の保有する特許を侵害しているとして,カリフォルニア州北地区連邦地裁に提訴した。それ以降,同社はMicrosoft社に対し,Microsoft社のデジタル著作権管理(DRM)技術を含む全ての製品の販売差し止めと損害賠償の支払いを求めている。同社は,一連の特許侵害訴訟の対象となる製品や技術として,Windows XP,Office XP,Visio2002のほか,Windows Me,Office XP,Microsoft .NETと同製品をベースとした製品とサービス,Windows Media Player,車載装置向けのWindows CEなどの組み込み型製品,Xbox,ActiveX技術の一部などを挙げている。

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