南米にあるスリナム共和国の国別トップレベル・ドメインである「.sr」の登録を専門で行っている米Dot(SR)が米国時間6月18日に,「.sr」ドメインのレジストリ企業およびName.SR社と,「.sr」がついた個人向け電子メール・アドレスの提供で提携を結んだと発表した。

 Name.SR社は「.sr」アドレスを用いた電子メール・サービスで,「Hotmail」「Yahoo!」「AOL」をはじめ,「.name」ドメインのサービスに対抗する意向だ。

 「他の電子メール・プロバイダを使っているユーザーは,スパム・メールの攻撃を受けたり,広告にイライラさせられたり,あるいは規定より大きいサイズのドキュメントや画像が開けなくてがっかりすることが多い。また,気付かないうちにメールが削除されてる場合もある」(Name.SR社社長のThomas Lauzon氏)

 Lauzon氏は「我が社の電子メール・サービスの最大の特徴は覚えやすい電子メール・アドレスだ」と説明する。Name.SR社の電子メール・サービスのユーザーは,「john@smith.sr」のように姓名をそのまま使った電子メール・アドレスを取得できる。

 「Name.SR社の電子メール・サービスは,ユーザーが一生利用できる電子メール・アドレスを提供する。世界中のあらゆる名前(姓)を所有しており,数百万人のユーザーに対応できる」(Dot(SR)社副社長のSteve Correia氏)

 Name.SR社は,いずれスポンサー付きの無料電子メール・サービスを展開する予定だが,当初は有料でサービスを提供する。月額利用料は2ドル。ユーザーは電子メール・アドレス1件を取得し,無制限のメッセージ交換が可能。ユーザーが許可していない電子メールを遮断するスパム防止環境を整えているという。

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