米IDCは企業情報ポータル・ソフトウエア市場について調査した結果を米国時間6月18日,発表した。それによると,市場は2001年の5億5040万ドル規模から,2006年には31億ドル規模に急成長するという。

 企業情報ポータル・サイトがもたらす莫大な事業価値を認識する企業が増えるにつれ,顧客の需要が高まるとみる。

 「企業情報ポータル・ソフトウエアの主要ベンダーは,ビジネス・ユーザーの役に立つ機能の開発に注力している。また,IT部署の既存のスキルで利用できるような管理ツールや開発環境の提供も図っている」(IDC,Knowledge and Content Management Softwareサービス部門調査マネージャのBrian McDonough氏)

 IDCによると,企業情報ポータル・サイトは,社内コラボレーションやビジネス・プロセス処理の強化をはじめ,販売とマーケティング,研究開発,経営管理におけるナレッジ・ワーカーの実践力向上などを目的に導入が進むという。

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