米Adobe Systemsが米国時間3月14日に,2002年3月~5月期(2002年会計年度第2四半期)の決算を発表した。売上高は3億1740万ドルで前年同期の3億4410万ドルから減少したが,同年前期の2億6790万ドルからは18%増加した。一時的な費用を除いた1株当たりの利益は,0.27ドルだったで,収益とともに3月に同社が発表した予測に一致する結果となった。

 「引き続き経済が低迷しているにもかかわらず,Photoshopのリリースにより安定した四半期となった。戦略的には,カナダのAccelio社買収手続きの完了と独SAPとの新しい関係によりAcorbatの事業拡張に向けた手段を講じた」(Adobe社社長兼CEOのBruce R. Chizen氏)。

 同期のGAAP(会計原則)ベースの純利益は5430万ドル。前年同期の6130万ドルから減少したが,前期の4980万ドルからは回復した。一時的な費用を除いた純利益は6740万ドルとなる。前年同期は8450万ドルで,前期は5280万ドルだった。同期におけるGAAPベースの1株当たり利益は22セントになった。

 一時的な費用を除いた営業利益は9640万ドル。前年同期の1億2150万ドルと比べて落ち込んだが,前期の7270万ドルからは回復した。一時的な費用を除いた場合の営業利益率は30.4%。前年同期は35.3%,前期は27.1%だった。

 なお同社は,2002年第3四半期の見通しとして売上高を3億ドル~3億2000万ドルの範囲,一時的な費用を除いた営業利益率が28%~30%と予測している。

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