英British Airwaysは機内広帯域ネット接続サービスの試験運用を始めると現地時間6月13日に,発表した。

 米Boeingの広帯域通信サービス事業であるConnexion by Boeing社の設備を導入して行う。設備は,ファースト・クラス,Club World(ビジネス・クラス),World Traveller Plus(新エコノミー・クラス)に設置する。試験運用の開始は2003年の2月。3カ月間行う予定である。

 「Connexion by Boeing社の広帯域技術によって,お客様は高度3万5000フィートの上空で自分のノート・パソコンを使えるようになる。ネット・サーフィンや,リアルタイムによる電子メール/添付ファイルの送信,会社のイントラネットへのアクセスが可能になる」(British Airways社)

 また両社は,Connexion by Boeing社の技術を導入することで,今後はテレビやラジオ番組の生放送も可能になる,と説明している。

 なおBritish Airways社は,同社の乗客を対象としたアンケート調査を行っている。それによると,商用で航空機を利用する人のうちの75%がノート・パソコンを機内に持ち込んでいるという。またそのうちの大半が飛行中のインターネット・アクセスに非常に興味を持っているという。

◎関連記事
米コネクション・バイ・ボーイングが航空機と地上間のビデオ会議をデモ,通信速度は最大20Mbps
American,Delta,Unitedの航空3社がBoeingと合弁設立,機内広帯域ネット接続サービスを提供へ
「機上でもインターネット」,仏エアバスなど欧米4社が機内ブロードバンドで連携
「空港や機内の待ち時間にネット接続を!」,ニーズ強いが実現進まず
航空機テロ対策に一役,米クアルコムが衛星通信使った航空機用通信システム
米イリジウム,連邦航空局に衛星利用のコックピット向けリアルタイム監視システムを提案
航空機産業も無線活用の時代,米PWCと米HPがソリューション・センター開設

[発表資料へ]