アンリツの子会社である米Anritsu Companyと米Network Associatesが米国時間6月12日に,ネットワーク管理ソフト「Sniffer」の技術をアンリツのデータ・クオリティ・アナライザ「MD1230A Data Quality Analyzer」に統合するOEM契約を結んだことを発表した。これにより,世界の製造業者,サービス・プロバイダ,政府機関,システム・インテグレータに向けたソリューションを提供する。

 契約により,Anritsuは「MD1230A」と「Sniffer」の500を越えるプロトコルの解析と分析技術を統合した測定器を提供する。同製品は,「MD1230A」ポートに接続されたすべてのネットワーク・セグメントの分析とOSI(Open System Interconnection)標準モデルの7つのレイヤすべてでプロトコル解析を行う。

 統合された製品のネットワーク分析とプロトコル解析技術を通じて,データ・トラフィックの詳細が提供される。ネットワーク問題とネットワークの混雑による不安定なパフォーマンスによる影響を測定するともに,サービス品質の点検と追跡を1台で行う。

 「MD1230A」は, Ethernet/IP,SONETテスト機能を持つ小型の測定器。1台で最高40までの10/100ポートと5つまでの10Gビット/秒のポートを分析できる。「Sniffer」の技術により,ネットワーク・パフォーマンス,サービス品質の測定分析とともに修正処理の提案とオフライン分析のためにデータの保存を行う。

 顧客は,「MD1230A Data Quality Analyzer」を収録する同ソリューションでオプションとして「Sniffer Technologies」のデコード機能と包括的分析機能を購入できる。同製品は,同年第3四半期に出荷が予定されている。

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