フィンランドのNokiaが現地時間6月11日に,2002年第2四半期業績見通しの中間修正を発表した。売上高は前年同期と比べて2%~6%減少し,69億ユーロ~72億ユーロ(約65億ドル~68億ドル)となる見込み。事前の予測では前年同期比2%~7%増としていた。一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり純利益は0.18ユーロ~0.2ユーロ(約17セント~19セント)で,事前の予測通りの範囲とみる。なお,前年同期の一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり純利益は0.17ユーロ(約16セント)だった。

 事業別にみると,Nokia Mobile Phones事業の売上高が前年同期比0%~4%増(事前の予測は同5%~10%増)。Nokia Networks事業の売上高は同20%~25%減(事前の予測は同5%~10%減)となる見通し。

 携帯電話機市場での同社のシェアは,前期および前年同期から拡大し,38%に達すると予測する。携帯電話機の出荷台数は,前期の8900万台と比べて5%増加する見込みだという。

 ちなみに同社2002年第1四半期の決算は,売上高が70億1400万ユーロ(約66億5400万ドル)で前年同期に比べて12%減少。希薄化後の1株当たり純利益は0.18ユーロ(約17セント)だった。

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