導体製造装置・材料に関する業界団体SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は米国時間6月7日,6月3~7日のSEMIndex(米国,日本,欧州のSEMI加入66社の株価指数)が178.78から4.65%下がり,170.46となったと発表した。
またU.S. SEMIndex(米国48社の株価指数)は182.30から2.82%下がり,177.16となった。同じ時期にNASDAQ総合指数は1.73減,SOX(Philadelphia Semiconductor Index)は2.29減となった。
SEMIndexは,発行済株式の時価総額が5000万USドル以上の,導体製造装置・材料および関連サービスの企業を対象とする株価インデックス。市場重視型インデックスとして1999年1月より導入されている。
なお導体製造装置・材料の受注高は2001年12月より5カ月連続して伸びている。BBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)も同様に5カ月連続して伸びており,3月と4月は「1.0」を超えている。これにもかかわらずSEMIndexが下がった理由についてSEMIでは,「2002年における半導体のエンド・マーケット需要に不透明感があるため」と説明している。
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