米Microsoftが米国時間6月4日に,Javaで書かれたコードを「C#(シー・シャープ)」に自動変換するツール「Java Language Conversion Assistant(JLCA)」のベータ2版をリリースした。「XML対応Webサービスの構築環境を,容易に『.NET Platform』に変更できる」(Microsoft社)としている。
同製品には,米ArtinSoftの技術を採用している。言語構文やライブラリ・コールを移行して,既存のJavaコードを自動的にC#のコードに変換するツールである。
「JLCAのベータ2を使うと,これまでより多くのJavaコードを自動的にC#コードに変換できるという。そのため,「拡張性があり堅牢なアプリケーションをより短時間で作れるようになる」(Microsoft社開発プラットフォーム/エバンジェリズム部門担当副社長のTom Button氏)
また同社では,「Java言語で行ったこれまでのソフトウエア投資を活用し,.NET Framework用に変換できるので,生産性が向上する」と説明している。
JLCAは,同日より同社のWWWサイト「MSDN」からダウンロード可能となる。また,「Visual Studio .NET」の次期バージョンにも収録される予定。
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