米Microsoftが米国時間6月3日に,「Office v. X Service Release 1(Office v. X SR 1)」と「MSN Messenger 3.0 for Mac」のリリースについて明らかにした。Office v. X SR 1は「Mac OS X」対応のオフィス・スイート「Office v. X」向けのサービス・パック。MSN Messenger 3.0 for MacはMac OS X向けのインスタント・メッセージング・ソフトウエアである。

 Office v. X SR 1には,Office v. Xアプリケーションである「Word X」「Excel X」「PowerPoint X」「Entourage X」用の新機能や強化機能,バグ修正などが含まれる。Mac OS Xのバージョン10.1.5以降で提供している「Quartz」テキスト・スムージング機能を通じて,スクリーン上でのテキストの読みやすさを向上する。

 Excel Xでは,「FileMaker Server」に格納されているデータを簡単に読み込めるほか,ODBC(Open Database Connectivity)により「Excel 98」で作成したデータベースのクエリーをリフレッシュできるようにした。また,ユーザーが編集した画像をツールバーのボタンにペーストできる機能を追加した。

 「1500以上の強化機能,アップデート,修正,新機能をOffice v. X SR 1に盛り込んだ」(Microsoft社Macintosh Business Unit部門ジェネラル・マネージャのKevin Browne氏)

 MSN Messenger 3.0 for MacはMac OS Xと同様のユーザー・インタフェースを備える。「Buddy List」に載っているユーザーへのファイル転送,グループ分けして整理できる連絡先リスト,ツールバーやアイコンのサイズ変更といった機能を追加した。Mac OS Xのバージョン10.1以降に対応する。

 Office v. X SR 1とMSN Messenger 3.0 for Macは,すでに提供を開始している。Microsoft社のWWWサイトから無償でダウンロードできる。

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