米ExitExchangeは同社が特許申請していたポップ・アンダー広告に関する技術が米国特許商標局によって公示された,と米国時間5月30日発表した。

 ポップ・アンダー広告とは,ユーザーが開いているブラウザのウインドウの裏に自動的に広告用のウインドウを開くという広告手法。最近はYahoo!,AltaVista,Hotmailといったサイトでも採用している。

 この特許が成立すれば,現在この広告手法を使っているすべての企業/団体/個人にExitExchange社への特許使用料の支払い義務が生じることになる,とExitExchange社は説明する。

 「これはとてもエキサイティングなこと」と同社社長兼CEOのAndrew Vilcauskas氏は述べている。「我々は広告効果とユーザー・フレンドリーの両面を考慮してポップアンダー広告を作った。正しく導入されたポップアンダー広告は非常に効果的でその効果も長持ちする。またユーザー・エクスペリエンスを損なうこともない」(同氏)

 なお同社はこの技術に関してすでに複数の企業と大口契約を結んでいるという。

 ExitExchange社はオレゴン州ポートランドに本社を置く企業。設立は1999年。顧客には米X10や米HotJobsなどがある。

◎関連記事
「過ぎたるは及ばざるが如し,ポップアンダー広告を消費者は敬遠」と米社分析
6月のWWWランキング・トップ50,「ポップ・アップ広告」で順位を上げたサイトも
【米国最新IT事情】「それは反則です」,行き過ぎた商業サイトのトラフィック獲得競争
【米国最新IT事情】さまよえるインターネット事業,広告ブロッカーが問うビジネス・モデル
マーケティングにはネットの知識が不可欠に,管理職の92%が最重視

[発表資料へ]