米Red Hatが米国時間5月29日に,パートナ・プログラム「Red Hat Alliance」を発表した。「企業市場のLinux普及を目指し,技術プロバイダとの関係強化を図る」(Red Hat社)としている。

 Red Hat Allianceの参加企業には,米Silicon Graphicsの一部門Alias|Wavefront,米BMC Software,米Borland Software,イスラエルのCheck Point Software Technologies,米Computer Associates,米IBM, Legato Systems,米Novell,米Rogue Wave Software,Softimage社,米Synopsys,米TIBCO Software,米VERITAS Softwareなどが含まれる。

 Red Hat社はRed Hat Allianceを通じて,「『Red Hat Linux Advanced Server』といった企業向け製品をサポートするパートナ企業と長期にわたる関係を確立していく」(Red Hat社)としている。

 Red Hat Alliancの主な内容は以下の通り。

・Red Hat社の企業向け製品と組み合わせたソフトウエアやハードウエアの動作を保証する認定プログラム。

・企業向けLinuxソリューションを導入する顧客に向けた共同サポート。

・「Red Hat Linux」への移行を計画している企業を対象にした共同の技術開発。

 なお,Red Hat Alliancは「Red Hat Premier Partners」と「同Ready Partners」の2種類にコースを用意する。Red Hat Premier Partnersでは独立系ソフトウエア・ベンダーやハードウエアOEM,組み込み向け技術ベンダーなどが,Red Hat社の企業向け製品に対応したソリューションを提供できるようにする。Red Hat Ready Partnersでは,同Premier Partnersより広範囲に渡るRed Hat社製品やサービスの利用,アプリケーションやシステムのポーティングに関する支援を提供する。開発およびマーケティング向けオンライン・リソース「Red Hat Alliance Portal」にもアクセスできる。

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