米Microsoftと米SoftricityはWindowsベースのアプリケーションを管理するための企業向けソリューションに関して提携を結んだことを米国時間5月28日,明らかにした。企業は現在所有しているWindowsベースのアプリケーションをXML Webサービスとして管理できる。

 Softricity社のプラットフォーム「SoftGrid」により,企業はアプリケーションをネットワーク・サービスとして全社にわたって配信できる。Microsoft社の.NET技術を利用してSoftGridを強化し,アプリケーションの検出や配信を自動化するほか,セキュリティ技術「Passport」を通じてユーザー認証を行う。また通知サービス「.NET Alerts」を用いることにより,アプリケーション・サービスが新たに追加および更新された場合に,IT管理者はクライアントにメッセージを自動送信することが可能。

 SoftGridをMicrosoft社の「SQL Server」や「BizTalk Server」と組み合わせることで,IT管理者はアプリケーションの性能や利用状況に関する情報をリアルタイムで収集し,閲覧できる。

 SoftGridは,小さく分割したアプリケーション・コードを必要に応じてパソコンに配信する技術を組み込んでいる。ネットワークを介して配信されたアプリケーションは,「SystemGuard」と呼ばれる保護領域内で動作する。このため,ソフトウエア・パッケージ全体をインストールしなくてもアプリケーションを実行することができる。

 SoftGridでは,通常なら同時に使用すると衝突してしまうアプリケーションを問題なく動作させることが可能。また,さまざまなバージョンのアプリケーションを同時に同一のサーバーで走らせることができる。

 Softricity社とMicrosoft社は,顧客企業に向けた.NET対応ビジネス・ソリューションの開発,販売,マーケティングに関して協力体制を敷く。

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