米Seagateは,一般消費者がパソコンのハード・ディスク装置(HDD)を容易に交換できるようにするハード・ディスク・キットの小売販売を始めた。同社が米国時間5月24日に明らかにしたもの。

 WWW/CD-ROMベースのインストール・ソフトウエア「DiscWizard」や,パソコンのリソースを検出してエラーを修正する診断ソフトウエア「SeaTools」,インストール・ガイド,Ultra ATA/100インタフェース・ケーブルなどを同梱する。ハード・ディスク装置の回転速度は7200rpm。記憶容量40Gバイト,60Gバイト,80Gバイトの製品を用意する。

 また同キットは,傷つきやすい部品部分にユーザーが触って装置を壊さないようにするPCBカバーや,輸送中のショックで壊れないようにする特殊な梱包を施しているという。

 「一般消費者が容易にインストールできる機能/特徴を備えた小売向けハード・ディスク装置はこれが初めて」(Seagate社)

 同キットは,家電量販店の米Fry's Electronics(アリゾナ州,カリフォルニア州,オレゴン州,テキサス州)やオンラインPC販売店Outpost.com(米国およびカナダ)を通じて先週末より販売している。「年内にも米国の取扱店をさらに増やしていく」(Seagate社)という。

◎関連記事
米クアンタムがHDD使ったバックアップ・ソリューションを検討する業界団体「EBSI」を設立
米リード-ライトが面記録密度を130Gビットを達成,3.5インチ1枚では170Gバイト
「ストレージ・サービスの世界市場,2005年には2001年の1.6倍に」と米データクエスト
米スマートディスクが20Gバイトの携帯用HDDを発表,USB 2.0対応で「大きさは1組のトランプほど」
「2005年には外付けストレージの80%がネットワーク化」と米ガートナー
米マクスターが120GバイトのUSB 2.0対応ハード・ディスク装置を発表
米マクスターが160Gバイトの外付けハード・ディスク装置を発表
米Maxtorが100Gバイトのハード・ディスク装置を発表

[発表資料]