フィンランドのNokiaと米Redback Networksが現地時間5月22日に,広帯域向け製品に関して戦略的提携を結んだと発表した。両社は製品の販売と開発で協力体制を敷く。

 今回の提携のもと,Nokia社はRedback社に投資を行い,Redback社の無記名株の10%を取得する。なお購入オプションによりNokia社が所有できるRedback社の発行済み株式は20%未満となっている。

 両社はマルチサービス対応広帯域ネットワークの構築に向けた製品の提供で協力する。販売に関する既存の提携内容に,世界市場における広帯域製品の販売を追加する。主要なキャリアおよびサービス・プロバイダをターゲットにし,Nokia社Broadband Systems Divisions部門とRedback社の営業力を組み合わせる。

 「両社の協力とビジョンの共有は直ちに製品の拡充とサポート・サービスの統合という成果を生み,Nokia社とRedback社の両方の顧客に恩恵をもたらすだろう」(Nokia社Broadband Systems部門上級バイス・プレジデントのAri Lehtoranta氏)

 両社は今後数カ月で,技術に関する数々の共同作業にとりかかる。当初の取り組みには,DSL市場やインテリジェント・エッジ市場向け製品の統合が含まれる。

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