米Microsoftが米国時間5月22日に,同社主催のCEO会談「CEO Summit」で100人以上の出席者に「Tablet PC」の新プロトタイプを配布した。

 「一度に大勢の人々がTablet PCのプロトタイプを使うのは今回が初めて」(Microsoft社)という。

 参加者は配られたTablet PCをCEO Summit開催期間中に利用する。キーボード入力のほか,備え付けのペンを使って手書きでメモを取ることが可能。「PowerPoint」形式のプレゼンテーションを閲覧したり,調査やアンケートに参加することもできる。

 また,Microsoft社会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのBill Gates氏はCEO Summitの基調講演で,今後新技術が貢献するとみられる三つの分野について説明した。主な内容は以下の通り。

・情報に携わる社員の生産性向上。新たな装置やアプリケーションでは,検索の新技術,音声認証および録音再生技術などを用いて,有用な情報の共有を支援する。

・ITの活性化。「例えば,『Windows XP』の遠隔レポート機能は,システムの管理や監視を自動化し,ITプロフェッショナルを悩ませる煩雑な手間を低減する。Microsoft社は,人々が利用しているソフトウエア,ハードウエア,サービスにまったく不安を抱かないような環境の実現に取り組む」(Microsoft社)

・Webサービスとデジタル・ビジネス・プロセス。SOAP,XML,WSDLといった標準規格の普及促進を図る。

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