米AvantGoが「Pocket PC」搭載機器向けの「AvantGo Pylon Pro 5.0」と「AvantGo Pylon Application Server 5.0」の出荷を始めた。同社が米国時間5月22日に発表したもの。

 「無線接続やオフライン状態のモバイル機器から,『Lotus Notes』のデータベース,電子メール,PIM(Personal Information Management)データを操作できる唯一のソフトウエア・ソリューション」(AvantGo社)としている。

 同社はPylon製品系列を,デスクトップ向けソリューションとサーバー向けソリューションの二つに分けている。このうちデスクトップ向けソリューションでは,企業向けアプリケーションや各種メッセージング・システムに対するアクセスが可能になる。Pocket PCのほか,Palm OS搭載機器にも対応する。以下の2種類のソフトウエアを提供する。

・AvantGo Pylon Pro:Lotus Notesのカスタム・アプリケーションをプログラミングし直さず,モバイル機器から利用できる。また,デスクトップ上にあるPIMデータとの同期を取ることができる。

・「AvantGo Pylon Conduit」:Lotus Notes内の電子メール,住所録,予定表,備忘録,メモ,出納帳といったPIMデータと同期を取ることができる。

 もう一方のサーバー・ソリューションでは,企業向けアプリケーション,電子メール,PIMデータを,無線接続のPocket PC機器/Palm OS機器に配信できる。使用するサーバーは1台だけでよいので,配信処理の集中管理が可能となる。Lotus Notesアプリケーションにも対応しており,その際アプリケーションをプログラミングし直す必要はない。以下の2種類のソフトウエアを用意する。

・AvantGo Pylon Application Server:「Lotus Domino Server」に組み込むことで,Pocket PC/Palm OS機器からLotus Notesのカスタム・アプリケーションやPIMデータにアクセス可能となる。その際,アプリケーションのプログラムを変更する必要はない。

・「AvantGo Pylon PIM Server」:Lotus Domino Serverまたは「Microsoft Exchange Server」に組み込むことで,モバイル機器からPIMデータに無線/有線を問わずアクセスできるようになる。

 なお現在AvantGo社のWWWサイトでは,30日間無料で試用できるAvantGo Pylon Pro(Pocket PC用)の評価版を提供している。AvantGo Pylon Application Serverの評価版は,2002年5月末までに提供する予定。

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