米デルがラック・マウント型テープ・バックアップ・システム「PowerVault 122T」を発表

和田英一

2002.05.22

　米Dell Computerは企業向けのラック・マウント型テープ・バックアップ・システム「PowerVault 122T」を米国時間5月21日，発表した。

　「中小規模の組織，遠隔地のオフィス，大企業内のワークグループに最適なシステム」（Dell社）。バックアップ処理を自動化し，バックアップ用ストレージを集約することでシステム管理にかかる時間とコストを削減できるという。

　PowerVault 122Tは，2U（約89mm）サイズのラックに格納可能。テープ装置「DLT VS80」を1台備え，8本のテープ・カートリッジを装てんすることで記憶容量を最大320Gバイトにできる（2分の1圧縮時は640Gバイト）。データ転送レートは最大3Mバイト／秒（2分の1圧縮時は6Mバイト／秒）。

　PowerVault 122Tはこれまでのテープ・ストレージ技術と互換性があり，既存のネットワーク設備をそのまま使用できる。また，Dell社のバックアップ・ソフトウエアを使用することで，災害復旧やバックアップ・スケジュールの単純化といった高度な管理機能を利用できるという。

　PowerVault 122Tは全世界で販売する。価格は4150ドルから。サービスには，制限付き保証や，期限なしの電話による365日24時間対応ハードウエア・サポート，オンライン・サポート，使用開始後30日間有効な電話によるソフトウエア・サポートが含まれる。オプション・サービスとして，「Premier Enterprise Support Services」「Dell Technology Consulting」「Dell Technology Solutions Center testing facilities」「Deployment Services」を用意する。