米Cisco Systemsはオランダの通信サービス企業KPNにMPLS(MultiProtocol Label Switching)製品を供給する。Cisco社がオランダで現地時間5月21日に明らかにしたもの。

 KPN社はCisco社の製品を用いて,オランダの企業に常時接続の広帯域サービスを提供する。MPLS技術を使ったIP-VPNサービス「Epacity」を段階的に開始する。Epacityは米KPMG Consultingの「Configure to Fit(CTF)Business Support Systems/Operations Support System(BSS/OSS)Architecture」を組み合わせる。KPN社はすでにEpacityをサービス・プロバイダ(xSP)向けに提供している。

 Cisco社がKPN社に供給する製品には,「Cisco 10000」シリーズが含まれる。Cisco 10000シリーズで構築するプラットフォームは,「Cisco 12000」シリーズをベースにしたKPN社の既存のMPLS対応バックボーンと接続する。「Cisco 10000 Series Internet Router」はMPLS VPNをサポートしており,「複数の企業とユーザーをカバーするイントラネットやエクストラネットで,拡張性のあるany-to-any接続を実現する」(Cisco社)としている。

 KPN社はモバイル通信,固定網およびインターネット・サービス,IP/データー・サービスなどを個人や企業に提供している。ベネルクス諸国やドイツを対象にサービスを展開し,2500万人以上のユーザーを抱える。

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