米HPが「iPAQ」向けの新たな無線サービスを発表

和田英一

2002.05.22

　米Hewlett-Packard（HP）は同社の携帯情報端末「iPAQ Pocket PC」向けサービス「iPAQ Pocket PC Mobility Services」の新たなサービス内容を米国時間5月21日，発表した。Infowave社の「Symmetry Pro」と米GoAmericaの「Mobile Office Document Manager」が加わる。

　「iPAQ向けインターネット接続サービス『iPAQnet Mobile Internet』を利用するiPAQユーザーに，安全なドキュメント，電子メール，ファクシミリ，カレンダ管理機能を提供する」（HP社）としている。iPAQnet Mobile Internetには，GoAmerica社の「Go.Web」サービスといった無線インターネット・サービスを取り入れる。

　Infowave社のSymmetry Proでは，iPAQユーザーが企業の「Microsoft Exchange」の電子メールや添付ファイル，カレンダーを安全にリアルタイムで管理できるようにする。256ビットのAdvanced Encryption Standard（AES）暗号化技術を用いており，「デスクトップ・パソコンからiPAQにわたってセキュリティを保証する」（HP社）。月額利用料は19ドル95セント。

　GoAmerica社のMobile Office Document Managerでは，iPAQユーザーがデスクトップ・パソコンあるいは「Document Manager Libraries」にある使用頻度の高いドキュメントを安全にアップロードできるようにする。iPAQから無線でライブラリにアクセスしたり，ファイルを顧客や従業員で共有することが可能。

　Mobile Office Document Managerは「Premium Edition」と「Basic Edition」を用意する。Premium Editionは250Mバイトのストレージ容量とファクシミリ送受信機能を含み，月額利用料が29ドル95セント。Basic Editionは50Mバイトのストレージ容量とファクス送信機能を含み，9ドル95セント。

　なお，Infowave社のSymmetry ProとGoAmerica社のMobile Office Document Managerは14日間無料のトライアル版が利用可能。