米Analog Devicesが米国時間5月16日に,2002年2月~4月期の決算を発表した。売上高は前期比5%増の4億1300万ドル。一時的な費用を除いた1株当たり利益は13セントとなった。「売上高と一時的な費用を除いた1株当たり利益はともに,2001年11月~2002年1月期決算発表時の予測を上まわった」(Analog Devices社)

 GAAP(会計原則)に基づいた希薄化後の1株当たり利益は4セント。これには,買収経費1700万ドルのほか,4インチ・ウエーハから6インチおよび8インチ・ウエーハ製造工場への移行経費2700万ドルなどの費用が含まれる。

 「アナログおよびDSP製品の売上高は前期と比べて5%増加した。アナログ製品による収入は,当期における売上高全体の77%を占めた。最も成長した分野は消費者向け製品,コンピュータ,無線通信だった」(Analog Devices社社長兼CEOのJerald G. Fishman氏)

 Fishman氏によると,当期はとりわけ新製品が好調だったという。「当期における売上高の増額分は,過去1年半以内に発表した製品の売上高増加によってもたらされた」(Fishman氏)

 また,「当期は世界のあらゆる地域で注文が増加した。とりわけ東南アジアと日本で著しかった。13週間以内の納品を想定した注文は前期と比べて40%増加し,26週間以内の納品を想定した注文は同50%以上も増え,BBレシオは1.2を超えた」とFishman氏は述べた。

 さらにFishman氏は,2002年5月~7月期に関して「売上高は前期比8%増の4億4500万ドル,一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり利益は15セント」との予測を明らかにした。

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