米Sun Microsystemsが2002年5月21日から,オフィス向けソフトウエア・スイート「StarOffice 6.0」の一般販売を開始する。Sun社が米国時間5月15日に明らかにしたもの。

 StarOffice 6.0は,ワープロ/表計算/プレゼンテーション/ドローイング/データベースの5種類のソフトウエアからなるスイート製品。Linux,Solaris,Windows上で動作し,10カ国語に対応する。StarOffice 6.0のアジア言語版「StarSuite 6.0」は,中国語(簡体字および繁体字),日本語,韓国語の利用が可能。米Micorosoftの「Office」などさまざまなオフィス・スイート製品のフォーマットに対応しており,ファイルのオープン,編集,共有を行える。

 Sun社によれば,StarOffice 6.0を使うことで,消費者や企業はソフトウエアのライセンス費用を少なくとも75%は節約できるという。また「ユーザー本位の価格体系,柔軟なアップグレード方法,既存のハードウエアの使用可能期間の延長による節約効果もある」(同社)

 Sun社desktop and office productivity software担当副社長兼ジェネラル・マネージャのMike Rogers氏によると,これまでStarOfficeの旧版は800万件以上,StarOfficeのオープン・ソース版である「OpenOffice.org」は450万件ダウンロードされたという。「これは,安価でマルチ・プラットフォーム対応のオフィス・スイート製品が大量に必要とされていることを示している。StarOffice 6.0にも同様の需要があるだろう」(同氏)

 StarOffice 6.0の価格は企業顧客の場合ユーザー数によって異なり,1本当り25ドルから50ドルになる。また米国における希望小売価格は75.95ドル。教育関係者は,メディア(CD-ROM)代と送料のみで入手できる。

 なおSun社は,今後もStarOfficeのオープン・ソース版の無料配布を継続するとしている。OpenOffice.orgは,開発者コミュニティOpenOffice.orgのWWWサイトから無償でダウンロードできる。

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