米Sybaseは同社の企業向けリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)「Adaptive Server Enterprise(ASE)12.5」を米Apple ComputerのMac OS Xに対応させる計画を米国時間5月14日,発表した。Mac OS X対応のASE 12.5は2002年第3四半期に出荷する予定である。

 またSybase社はASE 12.5に,Apple社のアプリケーション・サーバー「WebObjects」へのサポート機能を組み込むことも明らかにした。

 「Apple社のラックマウント型サーバー『Xserve』とMac OS X,そして教育分野やクリエイティブ市場での強みが,ASEをMac対応にする決断を促した。これら新市場における事業の可能性に期待している」(Sybase社Enterprise Solutions Division部門上級バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのRaj Nathan氏)

 ASE 12.5は,従来のOLTPやDSSで要求される大容量で複雑なデータ処理に対応すると同時に,新たなe-businessアプリケーションに向けた性能やセキュリティ機能を提供する。JavaやXMLサポート機能も備える。

 ちなみに,技術市場調査会社のTechtel社会長兼チーフ・アーキテクトのMichael Kelly氏によると,「Mac OS Xを購入した企業の23%が,データベース・システムの統合を検討している。この割合は,Mac OS Xを利用していない企業と比べてはるかに多い」という。

◎関連記事
2001年のDBMS世界市場は前年比1.4%成長,米IBMが米オラクルを抜いて首位獲得――Dataquestの調査
米オラクル,Itanium版「Oracle9i Database」の開発者向けリリースを提供開始
米IBMが“約束通り"Informix製品をリリース,IDSの新版「9.3」を出荷開始
米レッドハットがオープンソースのRDBMS市場に参入,「Red Hat Database 7.1」を発表
オラクルがデータベースを値下げ---高値批判に“三度目の正直”を狙う
「Oracle9i AS新版はパフォーマンスを大幅に向上させた」---米Oracle担当副社長に聞く

[発表資料へ]