米CAの2002年1～3月期決算，売上高7億7200万ドルで赤字縮小

早坂利之

2002.05.18

　米Computer Associates International（CA）は米国時間5月14日に，2002会計年度第4四半期（2002年1～3月期）と2002会計年度通年の決算を発表した。1～3月期の売上高は7億7200万ドルで，純損失は2億3800万ドル（希薄化後の1株当たり損失は41セント）。2002会計年度通年の売上高は29億6400万ドルで，純損失は11億200万ドル（同1ドル91セント）となった。

■会計原則（GAAP）に基づく2001年と2002年の業績比較
（単位：1株当たりの損益を除き100万ドル）

                                   2002年    2001年    2002年    2001年
                                      Q4　  　   Q4      通年      通年

製品収入                             $699      $625    $2,661    $3,665
プロフェッショナル・サービス収入       73       105       303       525
売上高合計                           $772      $730    $2,964    $4,190
純損失                              (238)     (410)   (1,102)     (591)
希薄化後の1株当たりの損失         $(0.41)   $(0.71)   $(1.91)   $(1.02)

出典：CA社

■特別費用を除いた場合の希薄化後の1株当たり営業損益の推移

                                     2002年     2001年     2002年    2001年
                                         Q4         Q4       通年      通年
希薄化後の1株当たり営業利益（損失）   $0.00    $(0.29)    $(0.46)     $0.16

出典：CA社

　「1～3月期の業績は，企業がIT支出を控えている状況を考慮すれば，満足できる結果となった。予測より早く損益分岐点に到達し，主要分野において前期の結果を上回ることができた」（CA社社長兼CEOのSanjay Kumar氏）

　また同社は，今後の見通しについても明らかにした。2003会計年度通年の売上高は32億ドル～32億6000万ドルの範囲。希薄化後の1株当たり営業利益は10セント～13セントの見込み。2003会計年度第1四半期（2002年4月～6月期）の売上高は7億7000万ドル～7億7500万ドル，希薄化後の1株当たり営業利益はゼロ～1セントとの予測である。