電源線利用の家庭内ネットワークの標準化を進める業界団体HomePlug Powerline Alliance(HPA)は同団体のメンバー企業9社による「HomePlug1.0」準拠の製品について米国時間5月14日,明らかにした。テキサス州ダラスで開催中の「CONNECTIONS 2002」でデモンストレーションを行う。
台湾Asokaの米国法人Asoka USA,米Gigafast Ethernet,米Linksys Group,米NETGEAR,Phonex Broadband社,韓国のSamsung Electro-Mechanics,台湾のST&T Instrumentは,USB-HomePlugアダプタやEthernet-HomePlugブリッジといった消費者向け製品のデモを行う。Cogency Semiconductor社と米IntellonはHomePlug準拠の参照デザインを発表する。
「これらの製品により,消費者はコンセントに電源プラグを差し込んですぐに高速ネットワークを構築できる」(HPA)
電源線を介した家庭内ネットワークでは,既設のコンセントに電源プラグを差し込むだけでLANを構築できる。部屋に一つは設置されているコンセントを利用できるので,他の方式と異なり配線の手間がいらない。コストも低く,インストールや接続も容易という利点がある。
今回デモンストレーションを行う主な製品は以下の通り。
■消費者向け製品
・Asoka社の「Asoka PlugLink Ethernet Bridge(PL9610-ETH)」「同USB Bridge(PL9710-USB)」
・Gigafast社の「PowerLine USB Adapter(PE901-UI)」「同Ethernet Bridge(PE902-EB)」
・Linksys社の「Instant PowerLine EtherFast 10/100 Bridge(PLEBR10)」「同USB Adapter(PLUSB10)」
・NETGEAR社の「NETGEAR Powerline Ethernet Adapter」「同USB Adapter」
・Phonex社の「QX-201 NeverWire 14 Powerline to Ethernet Bridge」
・Samsung社の「SPB-1000E Powerline to Ethernet Bridge(SPB-1000E)」
・ST&T社の「PowerLine Ethernet Bridge(M51)」「同USB Bridge (U21)」
■参照デザイン
・Cogency社の「CS1100 HomePlug-Ethernet/USB/PCI/MII Evaluation Platform(EV1100)」
・Intellon社の「Powerline to Ethernet Bridge Reference Design(RD5130-ETH)」「同USB Bridge Reference Design(RD5130-USB)」「同PCI評価キット(EK5130-PCI)」
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