米Sun Microsystemsは単機能サーバー「Cobalt RaQ 550」を米国時間5月13日,発表した。価格は1699ドルから。電子メール,Webホスティングといったインターネット・アプリケーションの迅速な導入を支援する。社内向けWebホスティング・インフラの導入を計画している販売店や教育分野の中小企業用である。

 Cobalt RaQ 550は高さ1U(約4.5cm)のラック・マウント型サーバー。「設置が簡単で,消費電力が低く,管理コストを削減することができる」(Sun社)。OSにはLinuxを搭載し,アプリケーションやデータベースのほか,Sun社の包括的Webサービス戦略「Sun Open Net Environment(Sun ONE)」の関連技術などを備える。

 Cobalt RaQ 550は,動作周波数1.26GHzのプロセサ,最大2GBの主要メモリ,RAID 0および1に対応したデータ容量80GBのハード・ディスク装置2台で構成する。モジュラ型ソフトウエア・アーキテクチャを採用する。Linuxのカーネルは2.4。セキュリティ機能やシステム監視機能を強化した。また,新たなXFSファイル・システムにより,「素速いフェールオーバ回復を実現する」(Sun社)

 Cobalt RaQ 550に付属するソフトウエアには,「Apache Webサーバー」「Apache Tomcat」「ProFTPd FTPサーバー」「Sendmail Emailサービス」「Bind DNSサーバー」のほか,「JavaServer Pages(JSP 1.1)」「Java Servlet 2.2」「Sun ONE Active Server Pages(旧名称「Chili!Soft ASP」)」「InterBase 6 SQL」「MySQL」「PostgreSQL」「PHP」「Perl」「Python」「Front Page 2002サーバー・エクステンション」「Legato NetWorker and Knox Arkeiaバックアップ・クライアント」「SSHv2サーバー」「128-bit SSL」「Telnetサーバー」「SNMPエージェント」「Cobalt Bandwidth Managementサービス」などの最新版が含まれる。

 また,単機能サーバーを一括管理するツール「Cobalt Control Station」を使えば,複数のCobalt RaQ 550をはじめとするRaQ単機能サーバーや「Cobalt Qube」単機能サーバーを一元的に管理することができる。

 Cobalt RaQ 550は今年6月に出荷を開始する予定である。

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