米Handspringは同社のPDA「Treo」で利用できる電子メール・サービス「Treo Mail」について米国時間5月13日,明らかにした。

 一般ユーザー向けの「Treo Mail Internet Edition」と企業ユーザー向けの「同Corporate Desktop Edition」を用意する。前者は,POP3メールに,後者はMicrosoft ExchangeとPOP3メール,ファイアウォールに対応する。いずれもGSM,GPRS,CDMA 1xRTTのネットワークで利用できる。128ビットのSSL暗号化機能を提供する。対応機種は,「Treo 180」「同180g」と,今後販売予定のカラー表示モデル「Treo 270」。

 Treo Mailは,電子メール・ソリューションを手がける米Vistoが提供するサービスである。「Treoに最適化されており,ユーザーはボタン一つで電子メールにアクセスできる。またパソコンから離れているときに電子メールをいつ,どのように送受信するかを細かく設定できる」(Handspring社)

 Treo Mailは,(1)クライアント・ソフトウエア,(2)パソコン用ソフトウエア,(3)Service Operations Centerのサービスで構成する。(1)は同社のWebサイトからダウンロード可能。(2)はCorporate Desktop Editionで提供する。(3)ではTreoの電源が切れている際,あるいは電波の届かない状態のときに,電子メールを保存/転送する。

 Treo Mailのサービス料金は,Internet Editionが年間49.99ドル,Corporate Desktop Editionが同99.99ドルとなる。いずれも30日間無料の試用サービスを提供する。

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