米eBay社と米VeriSign社が米国時間5月8日に,サービスとマーケティングで複数年の提携を結んだことを発表した。提携によりeBayは,VeriSign認証サービスを採用し,人気のあるドメイン名のオークション・サイトを設立するとともにマルチプラットフォームのマーケティングとプロモーション・キャンペーンを行う。提携における金銭的な条件は,明らかにされていない。
「VeriSignとの新しい提携は,ユーザーが買い物を安全かつ容易に信頼できる環境の提供を目的としている。また提携により,目的に合ったドメイン名でWWW上のプレゼンスを拡大したいと考える企業が,ドメイン名の権利を獲得できる市場を開発する」(eBay副社長のJeff Jordan氏)。
eBayのオンライン市場を通じた前年の売上高は110億ドルを越えている。提携により,同社サイトの新規販売人の登録プロセスでVeriSignのAuthentication Service Bureau(ASB)を採用する。
「インターネットを介して販売される製品は,量と価値の両方の面で増加している,ユーザーにとってオンラインのトランザクションに信頼が置けることが,より重要になっている。eBayで販売主のアイデンティティを評価することによって,メンバーの安心感が増し,トランザクションの量とともに新しいサービス提供を促す基盤となる」(VeriSign社の取締副社長のAnil Pereira氏)。
提携による最初のマーケティングとプロモーションは,eBayに登録している4600万人のコミュニティを対象にしている。eBayサイト上でドメイン名の登録権の販売を促し,ドメイン名を獲得するための市場の設立を狙う。
両社の提携により,WWWサイトにて「.bz」ドメインのオークションが行われている。
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