米QLogicは米国時間5月7日に,米IBMと共同でブレード・サーバー向けSANアーキテクチャを開発したことを明らかにした。IBM社のブレード・システム「eServer BladeCenter」に取り入れる。

 今回発表したアーキテクチャには,Fibre Channelホスト・アダプタ,マネジメント・コントローラ,スイッチを組み合わせたQLogic社の「Fibre Down」を用いる。「高価なホスト・アダプタ・カードや外付けスイッチを装着する手間を省き,SANによる接続を簡素化する」(両社)

 両社が共同開発したアーキテクチャを取り入れたeServer BladeCenterは,2002年後半に出荷を開始する予定である。

 eServer BladeCenterは,IBM社の「POWER」,米Intelの「Xeon DP」や「Itanium」などのプロセサの搭載を予定している。IBM社のシステム管理ソフト「IBM Director」を使ってブレード・システムをプログラムすることにより,必要に応じて自動的にリソースをオンまたはオフ・ラインにできる。なお最初に出荷が予定されているeServer BladeCenterは,米Intel製プロセサを実装する。

 ブレード・サーバーは薄型の個別のサーバーを一つのキャビネットに積み重ねることで,大容量のサーバー導入における問題を解消する。各サーバーはそれぞれメモリ,プロセサ,ネットワーク接続機能を備える。米IDCの調査によると,ブレード・サーバー市場は2006年に37億ドル規模に達するという。

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