カナダのNortel Networksが米国時間5月7日に,米Sprintの「IP Intelligent Frame Relay」向けにマルチサービス用スイッチング製品「Passport」を設置したことを明らかにした。

 「Sprint社のFrame RelayネットワークとNortel社のPassportを組み合わせ,Frame Relayを利用する顧客に安全で柔軟性のあるVPNサービスを提供する」(Sprint社データ製品部門ディレクタのBarry Tishgart氏)

 Passport製品を用いたIP-VPNの主な特徴は以下の通り。

・各Passport製品は,サイト間(site-to-site)のIP伝送,QoS(quality of service),ダイナミックIPルーティング・プロトコルなどに対応する。1ノード当たり数千のVPNをサポート可能。

・顧客のニーズに合わせたSLA(Service Level Agreement)を確立できる。

・Nortel社のネットワーク管理ソリューション「Preside」により,サービス・プロバイダはオールIPベースのサービスに向けた統合サービス配信,サービス管理,アプリケーション管理を提供できる。

・ATM,IP,MPLSなどの技術を用いたコア・ネットワークに対応する。サービス・プロバイダは既存のインフラを利用してIP-VPNを実装し,スムーズに新たな技術へ移行することが可能。

◎関連記事
IP-VPN市場が急拡大へ,「構築済み」「2年以内に構築」の米国企業が75%
「米国IP VPN市場は年平均22%で成長,2006年は147億ドル規模」,と米IDC
「企業向けセキュリティ分野でVPNとファイアウォールが急成長」と米In-Stat
「2005年のファイアウォール/VPN機器市場は現在の4倍で40億ドル規模に」と米IDC
イスラエルのチェックポイントがPDA用VPNソフト「VPN-1 SecureClient」を発表
「PalmがVPNクライアントになる」,米SafeNetがIPSec対応の「SoftRemotePDA」をリリース

[発表資料へ]