米Sun Microsystemsはオフィス向けソフトウエア・スイート「StarOffice 6.0」のオープン・ソース版「OpenOffice.org 1.0」の配布を開始したことを米国時間5月1日,明らかにした。開発者コミュニティ「OpenOffice.org」のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 OpenOffice.org 1.0はStarOffice 6.0と同様のコードをベースにしている。StarOfficeはこれまで無償で配布していたが,バージョン6.0でライセンス・モデルを変更し,有償で提供することになった。

 製品版のStarOffice 6.0は,ワープロ・ソフト「StarOffice Writer」,表計算ソフト「StarOffice Calc」,プレゼンテーション・ソフト「StarOffice Impress」,ドローイング・ソフト「StarOffice Draw」,データベース・ソフト「StarOffice Adabas D」の5種類のソフトウエアからなる。24時間7日間体制の無償サポート,消費者や企業向けのトレーニング,導入および移行サービスが付属する。

 一方,OpenOffice.org 1.0にはワープロ・ソフト,表計算ソフト,プレゼンテーション・ソフト,ドローイング・ソフトが含まれる。対応言語は25カ国語以上。米Microsoftの「Office」やStarOfficeソフトウエアといった各種ファイル形式と互換性を持つ。Linux,PPC Linux,Solaris,Windows,Unix系OSで動作する。

 ちなみに,OpenOffice.org 1.0の早期版のダウンロード件数は現在まで450万件を超えているという。

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