米Read-Riteが米国時間4月29日に,GMR(巨大磁気抵抗効果:giant magneto-resistive)ヘッドを使った磁気記録で,面記録密度を130Gビット/平方インチに高められることを実証した,と発表した。

 これにより,3.5インチ・ディスク1枚あたりの容量を170Gバイトにまで高められるという。

 「この技術が市場に投入された際には,VHSテープ134本分の長時間モードの動画を,2枚のディスクを内蔵した1台のPVR(personal video recorder)に収められるようになる」とRead-Rite社では説明している。

 なおデモに使ったヘッドは,Read-Rite社の製造プロセスと,同社が現在既存製品に用いているスライダ・ファブおよびアセンブリ・プロセスで製造している。

 「我々のエンジニア/パートナ企業は3年以内で面記録密度を950%以上向上させている。研究開発チームは今後も記録密度の向上に向けて努力していく」(Read-Rite社研究開発部門上級副社長のMark Re氏)

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