米Siebel Systemsが米国時間4月24日に,財務処理アプリケーション「Siebel eFinance 7」を発表した。小売業者および企業の財務処理向けのCRM,ERM,PRM機能を持つ包括的なスイート製品である。

 Siebel eFinance 7は,販売,マーケティング,サービスなどの業務処理に合わせ,CRMに不可欠な機能を提供する。「顧客獲得,顧客保持,セット販売,販売効率,成約率などを強化/改善することで,売上と収益性を向上させる」(Siebel社)

 バック・オフィス・アプリケーションと既存のアプリケーションをシームレスに統合できるので,ユーザーは単一のデスクトップから企業全体の情報にアクセス可能になる。さらに企業内のユーザーはすべて,顧客の財務状況や取引情報などを同じ画面を使って確認できる。

 Siebel eFinance 7は,同社の「Siebel 7」プラットフォームをベースとしている。同プラットフォームでは「Siebel Smart Web Architecture」と呼ぶWWWアーキテクチャを取り入れており,「高レベルの対話性を提供する」(Siebel社)

 また異種環境で動作するようにビルトされており,アプリケーション・ネットワークを介した統合に対応している。そのため,企業はフロント・オフィスとバック・オフィスのシステムだけでなく,財務業界に必要とされるその他のアプリケーションにも統合できる。財務関連の企業内のシステム環境において,自社製のレガシー・システム,業界特有のニッチ・アプリケーション,パートナのシステムとのコラボレーション向けの外部アプリケーションなどとも相互運用性がある。

 Siebel eFinance 7には「Siebel Analytics 7」が付属する。販売,マーケティング,サービス,パートナ管理,経営者といったユーザーが,自由に構成可能な結果報告や,インタラクティブにできる統計情報を画面上で確認できる。

 自動アップグレード機能などのサービスを提供するので,導入にかかる期間を短縮し,TCOを最小限に抑えるという。

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