米Symantecが米国時間4月24日に,2002会計年度第4四半期(2002年1~3月期)と通年の決算を発表した。同四半期の売上高は3億1080万ドルで,前年同期の売上高2億5060万ドルに比べ24%増加した。

 米AXENT Technologiesの買収経費など一時的な費用を除いた場合の純利益は6510万ドル(1株当り利益0.41ドル)で,前年同期の同純利益は4820万ドル(1株当り利益31ドル)であった。GAAP(会計原則)ベースの純利益は470万ドル(1株当り利益0.03ドル)で,前年同期は純損失2740万ドル(1株当り損失0.18)ドルだった。

 売上高を事業別に比較すると,企業向けセキュリティ事業が売上全体の39%を占め,前年同期に比べ19%増加した。企業向け管理事業は売上全体の20%で,前年同期比6%増。セキュリティ・サービス事業の売上全体に占める割合は同四半期中に61%増加し,全体の1%となった。消費者向け事業の割合は40%。これは49%の増加となる。

 地域別にみた場合,海外における売上高が前年同期に比べ29%増加し,全体の50%を占めた。このほかカナダの売上高は45%増,日本が36%増,欧州/中東/アフリカが29%増となった。アジア太平洋地域と米国はそれぞれ20%の増加となった。

 通年の業績では,売上高が10億7100万ドルで,前年の売上高9億4420万ドルから14%増加した。買収経費など一時的な費用を除いた場合の純利益は2億70万ドル(1株当り利益1.30ドル)。前年の一時的な費用を除いた場合の純利益は1億8420万ドル(1株当り利益1.17ドル)であった。GAAP(会計原則)ベースの純損失は2820万ドル(1株当り損失0.20ドル)で,前年は純利益6390万ドル(1株当り利益0.47ドル)だった。

 「売上高の前年同期比が22四半期連続して増大した。幅広い製品の品揃えにより,当会計年度中に企業向けセキュリティ事業が29%以上成長し,全売上の43%以上を占めるようになった。企業と消費者顧客のバランスをとることで,経済が不透明な状況でも安定した経営が行える」(Symantec社会長兼CEOのJohn W. Thompson氏)

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