米Intelが米国時間4月23日に,ノート・パソコン向けマイクロプロセサ「Mobile Intel Pentium 4 Processor-M」の新製品を発表した。動作周波数1.8GHz,同1.5GHz,同1.4GHzの3種類。

 これにより,Mobile Intel Pentium 4 Processor-Mのラインアップは1.8GHz,1.7GHz,1.6GHz,1.5GHz,1.4 GHzとなった。

 Intel社によると,今回発表したMobile Intel Pentium 4 Processor-Mを搭載したシステムを,台湾Acerの米国法人Acer America,米Chem USA,米Compaq Computer,米Dell Computer,富士通の子会社Fujitsu PC,米Gateway,米Hewlett-Packard,米IBM,米MicronPC, LLC,NEC,ソニーの米国法人Sony Electronics,東芝の米国法人Toshiba America Information Systems,TTX Canada社,米WinBook Computerなどの大手パソコン・メーカーがリリースするという。

 1000個ロット時の価格は,1.8GHz版が637ドル,1.5GHz版が268ドル,1.4GHz版が198ドル。

 Mobile Intel Pentium 4 Processor-Mは,オーディオおよびビデオ・エンコーディング,デジタル画像処理,音声認識,3次元(3D)コンテンツ作成,ゲーム,マルチメディア,マルチタスキング環境といったアプリケーションに向く。複数のオフィス用アプリケーションを同時に走らせつつ,バックグラウンドで暗号化,圧縮,ウイルス・スキャン,クライアント管理,VPNなどの処理を行うことができる。また,mobile Pentium 4 processor-Mを採用した一部のパソコンには,IEEE802.11bやBluetoothといった無線機能が組み込まれる。

 「ノート・パソコンは10年以上のあいだ,仕事の生産性を高めるためのツールとして重要な役割を果たしてきた。実用性が高まり,価格が手ごろになったことから,消費者向けノート・パソコン分野がパソコン市場で最も急速に伸びている。米IDCの調査によると,2002年のノート・パソコン出荷台数は約3000万台に達する見込みである。いつでもどこでも情報やエンターテインメントを利用したいという消費者の熱意が需要の増加を後押ししている」(Intel社)

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