英交通地方政治地域局(DTLR:Department of Transport, Local Government and the Regions)が英British Telecom(BT)と米election.comの電子投票システムを採用する。election.com社が米国時間4月23日に明らかにしたもの。BT社とelection.com社は2002年5月の英国リバプールの地方自治選で電子投票のトライアルを実施する。

 リバプールのChurch区とEverton区の有権者は,4月26日午前9時から5月2日午前9時までのあいだにインターネットやテキスト・メッセージング,あるいは通常の電話を使って投票を行うことができる。電子投票を利用したくない有権者は,従来どおり投票所に出かけて票を投じる。投票用紙は電子投票のバーコード・システムを使って集計する。

 「リバプールでのトライアルは,電子投票を実現するための最初のステップとなる。英国の電子政府化を進める英国政府機関Government Office of the e-Envoyがこのトライアルを支持している」(election.com社)

 また,シェフィールドでも同様のトライアルを実施する予定だという。BT社とelection.com社,そしてリバプールおよびシェフィールドの地方当局は密に協力し,有権者が新たな投票方式をスムーズに利用できるようにする。Liverpool City Councilは,リバプールのトライアル対象区域の住民に新たな投票方式を告知するキャンペーンを展開している。

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