米RSA Securityが米国時間4月23日に,同社の認証技術「RSA SecurID」に関して米SchlumbergerSemaと提携したことを明らかにした。

 SchlumbergerSema社は,フランスSchlumberger傘下のITサービス企業。Smart Card(ICカード)をベースとしたソリューション製品を手がけている。この提携により両社は,SchlumbergerSema社のSmart CardとRSA SecurIDを組み合わて提供する。

 なお,RSA SecurIDは二つの要素を識別して認証を行う。一つは物理的なトークン。こちらはユーザーが所持する。もう一つはユーザーの個人識別番号(PIN),すなわちパスワードである。

 RSA Security社では,RSA SecurIDの認証トークンとしてSmart Cardを用いることで利便性が高まると説明する。例えば,Smart Card上のメモリーに企業独自のアプリケーションを追加して,身分証明に使うことができるという。

 「コンピュータ・システムへのアクセス,従業員の身分証明,建物への進入など,さまざまな場面における認証/識別を一つプラットフォームで実現できる」(RSA Security社)

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[発表資料]