米Visa U.S.A.が米国時間4月23日に,スマート・カードを使ってボーナス・サービスなどを提供するための包括的ソリューション「smart Rewards Platform」を発表した。エンド・ツー・エンドのトランザクションとサービス提供機能などを持つ。同プラットフォームは,カード発行会社や販売事業者向けに2002年中に提供する予定である。

 Visaが提唱するのは,カード発行会社や販売事業者が,顧客獲得や保持を目的としたボーナス・サービスを提供する上で直面する経済,技術,市場への投入時間の負担を軽減する一方で,複数用途のスマート・カードによるボーナス・サービスの採用促進を狙う,という構想である。

 プラットフォームのバックボーンは,中央で管理するコンピューティング・システムであり,スマート・カード上のボーナス・サービスのアプリケーション,ソフトウエア,ポイント・オブ・セールスの端末上の管理規則間でのインタラクションを管理する。

 同プラットフォームで提供される主要機能は次の通り。
・ホスト・コンピュータと電気通信オペレーション
・トランザクション処理,資金支払い,手形交換,報告機能
・カード発行会社や販売事業者向けにプログラムの設定
・完全なインプリメンテーション・サポート
・顧客のリサーチを含むマーケティング・コンサルティング・サービス

 同プラットフォーム・モデルにより,カード発行会社や販売事業者は共同でボーナス・プログラムを構築できる。「ボーナス・サービスは,効率性と相乗効果を達成するためにネットワーク化されなければならない。同プラットフォームは,複数企業が接続できるため,これら企業の販売促進を容易にリンクできる」(同社)

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