米Compaq Computerは2002年第1四半期の決算を米国時間4月18日に発表した。売上高は77億ドルで,前年同期の売上高92億ドルに比べて減収となった。純利益は4400万ドル(希薄化後の1株当り純利益3セント)。前年同期の純損失は1億3100万ドル(希薄化後の1株当り純損失は8セント)だった。

 合併に関する3500万ドルの費用を除いた場合,希薄化後の1株当り純利益は4セントとなる。

 粗利率は前期と変わらず20.6%。アクセス・ビジネス・グループの製品ミックスや業界標準サーバーの営業費用面の改善,そして堅調なグローバル・サービシィズの業績が,ビジネス・クリティカル・ソリューションズの売上減少分を補った。

 営業費用は14億ドルで前期から1億100万ドルの減少。前年同期と比べると3億5900万ドル減少した。Compaq社は「これで営業費用は5四半期連続して減少した」と説明する。

 市場の状況について,Compaq社会長兼CEOのMichael Capellas氏は,「設備投資に対する厳しい状況が,IT市場を積極的に業界標準のソリューションへ導いている。これこそ当社が得意とする分野だ」と説明する。「顧客への注力を続けてきた結果,同期だけで10億ドル以上の契約を獲得した」(同氏)

 また「1年以上かけて行った営業/事業面のモデル改善の効果が上がりつつある」(同社CFOのJeff Clarke氏)という。

 部門別の業績は以下の通り。

・コンパック・グローバル・サービシィズ:売上高は19億ドルで,前年同期比3%減,前期比7%減である。営業利益は2億2900万ドルであった。同部門の売上高は全体の24%を占めた。

・エンタープライズ・コンピューティング:売上高は24億ドルで,前期に比べ13%の減少。営業利益は1800万ドル。

・業界標準サーバー・グループ:売上高は14億ドルで,実質的に前期と同じであった。

・エンタープライズ・ストレージ・グループ:売上高は3億9400万ドルで,前期に比べ13%の減少。

・ビジネス・クリティカル・ソリューションズ・グループ:売上高は5億1700万ドルで,前期比33%減。

・Access business:売上高は35億ドルで,前年同期比18%減,前期比6%減。3600万ドルの赤字となった。

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