セガの米国法人Sega of America傘下のSega.comが新たにモバイル・ゲーム配信事業「Sega Mobile」を立ち上げたことを米国時間4月18日,発表した。北米の携帯電話やPDAユーザー向けに無線の双方向ゲーム・コンテンツを提供する。「日本の無線ゲーム市場における成功と,北米における無線および第3世代(3G)ネットワークの普及を利用する」(Sega.com社)としている。

 Sega.com社CEO兼Sega Mobile Japan事業部門ジェネラル・マネージャの白土良一氏は,「新事業の開設により,ビデオ・ゲーム市場を新たな領域に拡大する。セガのコンテンツを無線プラットフォームに配信し,あらゆる機器と世界中の視聴者にネットワーク・ゲームを提供するというSega.com社の目標達成へのステップとする」と述べた。

 「Sega Mobile事業部門は,ビデオ・ゲーム業界におけるセガの過去の実績と,現在の日本の無線ゲーム市場における成功を糧とする。セガは日本で無線ゲーム会員を250万人以上抱えている」(Sega.com社)

 Sega Mobile事業部門はセガのコンテンツ・ライブラリを利用し,「Pengo」「Flicky」「Puyo Puyo」「Monaco GP」などの既存のタイトルを配信する。今夏にサービスを開始し,人気タイトル「Monkey Ball」を提供する。

 ちなみに米Ovumの調査によると,世界無線ゲーム市場の規模は2001年の1億2400万ドルから2006年には44億ドルに拡大するという。

◎関連記事
英British Telecomとノキアがモバイル・ゲーム配信で提携
モバイル・ゲーム標準化で大同団結,モトローラ,エリクソン,ノキアなど新団体
「やっぱりゲーム」,エリクソン,モトローラなどがモバイル・ゲーム標準化で提携
「世界の無線ゲーム市場は5年で18倍の175億ドルへ,米国市場が急成長」と米社
「米国ゲーム市場は現在110億ドル規模,モバイル・ゲームが急拡大」と米ヤンキー

[発表資料へ]