米Crayが米国時間4月17日に,同社のスーパーコンピュータ「Cray SV2(開発コード名)」の開発においてマイルストーンを達成したと発表した。

 同製品は,2002年後半に出荷開始が予定されている。先週行われた米国政府機関とその他の顧客によって行われたレビューにおいて,システム・ソフトウエアとハードウエアを使って実際のソフトウエア・アプリケーションの実行を確認できたという。

 SV2の開発は,米国家安全保障局を含むいくつかの米国政府機関が資金の一部を提供している。1997年に開発を開始して以来,年4回のペースでレビューが行われており,現時点までに15回のレビューが継続的に行われてきた。

 CRAY SV2は,ベクター・プロセス機能と高並列化機能を組み合わせて,最新スーパー・コンピューティング技術を提供する。理論上では最高数十teraflop(1秒間に数十兆回の浮動小数点演算が可能な速度)の処理能力をもち,「世界で最速のスーパーコンピュータとなる」(Cray社)。

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