米Yahoo!が米国時間4月17日に,企業のインターネット・ブロードキャスティングに向けたプラットフォーム「Webcast Studio Professional」を発表した。同社のビジネス・コミュニケーション部門のYahoo! Broadcast Solutionsが,企業のウェブキャストの作成,編集,管理に必要なツールのライセンスを提供する。

 同製品は,「Yahoo!'s Webcast Studio」をベースに作成されており,毎年数千の企業イベントをブロードキャストに使われる製作と管理のためのツールを収録している。すでに米Compaq,米Texas Instruments,カナダのCanada NewsWireを始めとする9社が契約を結んでいるという。

 同製品は,現在オンライン・セミナー,トレーニング,マーケティング,ビデオ・ライブラリの構築などのさまざまなコミュニケーションに利用されている。ユーザーは,即座にさまざまなライブ,またはオンデマンドの音声,ビデオ・イベントをウェブキャストできるようになった。

 ユーザーが利用できる機能の一例は次の通り。

・ストリーミング・メディアと関連コンテンツの管理と同期化
・ユーザー・インタフェース,登録,視聴者調査のカスタマイズとブランド化
・ブロードキャスト・メディアに添えるスライド,イメージ,ポール,アニメーションのクリプトの作成
・視聴者との対話機能,Q&A,ポールの管理
・トレーニング・イベントに向けたカリキュラム,コース,テスト問題の作成
・参加視聴者の統計表示
・ビデオ・ライブラリへの自動保管

 「大企業において,シニア管理職はウェブキャスティングを戦略目的と構想に関して従業員とコミュニケーションする手段と見なしている。2006年までにGlobal 2000企業の80%が,企業内部のコミュニケーションにライブのウェブキャストを活用するようになる」と米Gartnerは予測している。

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