日立製作所,松下電器産業,オランダのRoyal Philips Electronics,米Silicon Image,ソニー,フランスのThomson Multimedia,東芝,の7社が,民生電子機器向け次世代デジタル・インタフェース仕様「High Definition Multimedia Interface(HDMI)」の策定を進めるワーキング・グループを結成した。Silicon Image社が米国時間4月16日に発表したもの。

 HDMIは高解像度(high-definition)ビデオとマルチチャネル・オーディオを一つのデジタル・インタフェースに統合する。「デジタル・エンターテインメントの新時代の到来を告げる仕様である」(7社)

 HDMIはDVI(Digital Visual Interface)をベースにし,デジタル・テレビ,DVDプレーヤ,セットトップ・ボックスや,その他のデジタルAV製品での利用を想定する。高解像度ビデオとマルチチャネル・オーディオを,圧縮せずにクオリティを維持したままデジタル形式で転送する。オーディオとビデオを1本のケーブルにのせるため,既存のアナログ方式のAVケーブルのような煩わしさがない。HDMIでは,デジタル・カムコーダなどに適した小型のコネクタを使用する。また,家電製品の業界団体Consumer Electronics Association(CEA)の標準規格EIA/CEA-861xに対応する。

 米IntelとSilicon Image社が共同開発したコンテンツ保護技術「High-bandwidth Digital Content Protection(HDCP)」を利用できるようにするほか,Silicon Image社の高速インタフェース「Transition-Minimized Differential Signaling」を取り入れる。

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