米Adobe Systemsが米国時間4月16日に,画像編集ソフトの最新版「Adobe Photoshop 7.0」の出荷を開始した。既存の機能の強化に加え,「File Browser」,「Healing Brush」,「Painting Engine」,「Scripting Support」プラグインなどの各種ツールを追加している。

 追加機能の概要は次の通り。
・ 「File Browser」
イメージを整理するツール。イメージのサムネイルと詳細情報が表示されるとともにイメージの検索ができる。ユーザーは,イメージの回転,ソート,ランク(優先順位),名前変更とともにデジタル・カメラからのEXIF (Exchangeable Image File)画像情報を閲覧できる。

・ 「Healing Brush」
オリジナル・イメージのテクスチャ,明暗,濃淡などを保持したままで,イメージのホコリ,キズ,汚れ,シワなどを除去する。

・ 「Painting Engine」
,ユーザーはペイント・テクニックをシミュレートできる。

・ 「Scripting Support」プラグイン
ユーザーは単一オブジェクトの基本的な操作から複数ドキュメントの複雑な操作まで,反復されるタスクを自動化できる。複数の同社製アプリケーションに渡る手動のワークフローに完全に置き換えられる。

・「ZoomView」
今回初めて追加された米Viewpoint社の技術。ユーザーは,サイトに接続して印刷品質のイメージをオンライン上にアップロードできる。

 また,同製品には,Web画像処理ソフト「ImageReady 7.0」が付属する。高度なWWW作成タスクとWWWグラフィックおよびアニメーションのための機能を提供している。また同製品は,動的イメージング・サーバー・ソフトウエア「AlterCast」と連携する。そのため,大規模なイメージ・ライブラリの管理とアップデートが合理的に実行できる。

 「Photoshop 7.0」は現在米国とカナダにて出荷されている。希望小売価格は609ドル。旧バージョンからのアップグレード価格は149ドル。「Photoshop Elements」からのアップデートは499ドルで提供する。

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