米Hewlett-Packardが,米AMDのデスクトップ・パソコン向けマイクロプロセサ「Athlon XP」と米NVIDIAのグラフィックス・アーキテクチャ「nForce Platform Architecture」を搭載したデスクトップ・パソコン「HP Pavilion」をリリースする。AMD社が米国時間4月15日に明らかにしたもの。

 Athlon XPは,「QuantiSpeed」と呼ぶ命令実行技術を使う。同時発行できる命令数は9命令。128Kバイトの1次キャッシュと256Kバイトの2次キャッシュを1チップに集積する。マルチメディア命令セット「3DNow! Professional」をサポート。システム・バスのクロック周波数(FSB:front-side bus)は266MHz。0.18μmルールの半導体製造技術を使う。工場はドイツのドレスデンのFab 30。パッケージは「Socket A」。

 nForceはパソコン向けマルチメディアLSIチップセット。「nForce Graphic Processor(IGP)」と「nForce Media and Communication Processor(MCP)」から成る。MCPには「Dolby Digital Interactive Content Encoder」を組み込み,マルチメディア機能を強化した。IGPとMCP間のスループットは800Mバイト/秒。AMD社のLSI間バス技術「HyperTransport」を採用している。

 「Athlon XP 1600+」または「同1800+」「同2000+」とnForce Platform Architectureでカスタム構成するHP Pavilionは,HP社のWWWサイトあるいは販売店で直接購入可能。構成済みモデルの「HP Pavilion 541c」と「同761n」は4月中に販売店に並ぶ予定である。

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