比較ショッピング・サイトの米BizRate.comが米国時間4月11日に,2002年第1四半期の電子商取引市場に関して調査した結果を発表した。それによると,2002年第1四半期におけるオンライン販売の売上高は116億ドルで,前年同期の82億2000万ドルと比べて41.1%増加したという。

 ちなみに2001年第4四半期は前年同期比34.5%増,対米同時多発テロの影響を受けた2001年第3四半期は同19.6%増,2001年第1四半期は同21.3%増だった。「間違いなくオンライン販売は成長しており,職場ユーザーも家庭ユーザーもその利便性に急速に慣れ親しんでいる」(BizRate.com社)

 注文の増加と平均購入価格の上昇が,売上高の成長に貢献した。2002年第1四半期の購入件数は9147万件で,前年同期の6829万件から33.9%増加。平均購入価格は127ドルで,前年同期の120ドルと比べて5.3%上昇した。

 BizRate.com社社長兼CEOのChuck Davis氏は,「(ホリデー・シーズンを含む)第4四半期の35%成長も立派だったが,2002年第1四半期の41%成長はさらに素晴らしい。24時間7日間利用できるオンライン・ショッピングへの衰えることのない熱意がみてとれる」と述べた。

 今回の調査結果から,BizRate.com社は2002年における電子商取引市場の予測を上方修正した。2002年におけるオンライン販売の総売上高を,これまでの予測の452億2000万ドル(前年比26%増)から514億8000万ドル(同44%増)に引き上げる。ちなみに2000年の総売上高は289億1000万ドル,2001年は358億7000万ドル(前年比24%増)だった。

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