米Network Associates（NA）が米国時間4月11日に，2002年第1四半期の決算を発表した。同社傘下のMcAfee.com社の業績も含めた連結決算の売上高は2億2070万ドルで，前年同期の1億6720万ドルに比べ大きく増加した。純利益は1580万ドル（希薄化後の1株当り純利益10セント）で，前年同期の純損失4740万ドル（希薄化後の1株当り純損失35セント）から黒字に転換した。

　McAfee.com社を除いた場合は，売上高が2億190万ドルとなる（前年同期は1億5440万ドル）。一時的な費用を除いた純利益は1590万ドル（希薄化後の1株当り純利益9セント）。前年同期の純損失は2030万ドル（希薄化後の1株当り純損失14セント）だった。

　「世界の経済状況は絶えず変化し続けているが，我々はこの数四半期のあいだNA社を成長させることに努めてきた。このような結果を達成できたことはとても喜ばしい」（NA社会長兼CEOのGeorge Samenuk氏）

　NA社は2002年第2四半期の業績予測についても明らかにした。それによると，連結ベースの売上高が2億3000万ドル～2億4000万ドルの範囲になるという。McAfee.com社を除いた場合は，売上高が2億1000万ドル～2億2000万ドルの範囲，一時的な費用を除いた1株当り純利益は，11セント～13セントと予測する。

　またNA社は2002年通年の業績予測を上方修正した。McAfee.com社を除いた売上高は8億7500万ドル～9億ドル。McAfee.com社の業績と一時的な費用を除いた1株当り純利益は，50セント～55セントの範囲と見込む。

　なおNA社は，McAfee.com社の全株式を公開買付で買収する計画を明らかにしている。現在NA社はMcAfee.com社の株式のうち75％を所有する。NA社は，McAfee.com社の株式1株につきNA社株0.78株を割り当てると提案したが，MacAfee.com社はこれを受け入れる方向という。公開買付の期限は東部時間4月25日午前夜0時である。

　NA社がMcAfee.com社の全株式を買収した場合は，連結ベースの業績予測を修正し，改めて発表するという。

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