米Microsoftが米国時間4月10日に,「Exchange 2000 Server XML Web Services Toolkit for Microsoft .NET」,「SQL Server 2000 Notification Services」および「SQL Server 2000 Windows CE Edition(SQL Server CE) version 2.0」のベータ版を発表した。同社の「.NET Platform」におけるXML対応Webサービスの開発を支援するもの。

 各ソフトウエアの特徴は次の通りである。

◆Exchange 2000 Server XML Web Services Toolkit for Microsoft .NET:
 .NETベースのアプリケーションと「Exchange 2000」を組み合わせる際に必要なツールとリソース。「Visual Studio .NET」の開発者は,Exchangeの持つ予定表,連絡表,ワークフロー/メッセージングなどの豊富な機能やサービスを利用し,より大規模なソリューションに組み込むことができる。ツールキットには,サンプル・コード,仕様書,解説ビデオ,自習用教材が付属し,XML対応Webサービスの設計と開発を支援する。

◆SQL Server 2000 Notification Services:
 通知アプリケーションの開発/展開をするためのプラットフォーム。「.NET Framework」の機能と「SQL Server 2000」の拡張性を利用し,簡単に利用可能なプログラミング・モデルと,通知処理の生成/整形を行うサーバー・エンジンを提供する。

◆SQL Server CE version 2.0:
 企業のデータ管理機能をWindows CE対応機器で利用可能とするアプリケーションの開発を,短期間で行うための小規模なデータベース。version 2.0では,.NET Compact Frameworkを「Smart Device Extensions for Visual Studio .NET」を介して統合しており,アプリケーション・ユーザー,開発者,データベース管理者に,モバイル・アプリケーション用のプラットフォームを提供する。

 また,Microsoft社と米Akamai Technologiesは同日Microsoft TechEd 2002の会場で,両社が「EdgeSuite for Microsoft .NET」を共同開発していくことを明らかにした。EdgeSuite for Microsoft .NETは,.NET Platform上で構築したXML対応WebサービスおよびWWWアプリケーションを配信するためのサービスで,Akamai社の顧客に向ける。このサービスは.NET開発者も利用可能で,Microsoft Windows .NET Serverや,Visual Studio .NETおよびVisual Studio ASP.NETなどの開発ツールに統合するという。

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[発表資料(Microsoft社の開発ツール)]
[発表資料(Akamai社との共同開発)]